
ネットショップ開業に必要なもの
ネットショップ開業のハード面の準備
まずネットで開業する以上は商品以外に揃える必要があるのはパソコンとブロードバンド回線です。
これがないと開業できませんから、パソコンはできるだけ最新の型を選び、ブロードバンド回線も居住地域の状況が許す限り最速の回線を使いましょう。
また商品の説明に必要なものはデジタルカメラです。
写真は大きく引き伸ばす必要はありませんから、開業した当初は200万~300万程度の画素数を目安に選びましょう。
画素数より商品を魅力的にアップする方向性が大切です。
ネットショップの商品選択
自分の趣味の商品を選んで販売したり、オリジナル商品の販売を考えている場合はマーケティングを考えて販売しましょう。
そうではないケースでは、売れ筋の商品は何なのかをリサーチして販売商品を選ぶのがポイントです。
開業した当初は在庫管理はあまり考えないで済みますが、上手く進むにつれて在庫管理は大切なポイントになります。
お客様に好評な商品の品切れやリクエストのあった商品が入荷しないなどのトラブルはリピーター候補のお客様を逃すことになってしまいます。
その場合はドロップシッピングを使う方法もあります。ドロップシッピングなら在庫管理で悩む事がなく、発送なども商品の提供をする会社に頼むことができます。
ネットショップのホームページ準備
ネットショップのホームページ作成方法はいくつかあります。
独自ドメインを取得、サーバーをレンタルして一から構築する方法。
この方法は自分のサイトを運営したことがある人はそれほど問題ではありませんが、慣れていない人はホームページ作成の事務所や会社などにアウトソーシングで頼む方法もあります。
ただしお店を開店した後は、商品などの内容更新は自分である程度はできるようにしないと臨機応変の対応ができません。
またお店の設置場所はプロバイダーのホームページを使うこともできますが、商用サイトには使えないケースもあります。
レンタルサーバーは商用サイトとして使用することが前提なので、使用料金はかかりますが、容量が多く独自ドメインが取得でき、複数のメールアドレスも使用できメリットが多いようです。
他に、ネットショップ開業サービスを利用する方法や、大手通販サイトへ出店する方法があります。
オリジナルサイト ワードプレスでの作成にチャレンジ
ホームページ簡単作成サービスは、デザインの自由度が少ないのが難点です。
多少のカスタマイズはできるものの、基本的にはあらかじめ用意されているテンプレートの中からデザインを選ぶことになります。
商品を並べて見せるような物販なら不自由はないかもしれませんが、おすすめ商品を丁寧に説明したい場合や、商品がサービスという場合には使いにくく感じることもあるでしょう。
また、デザイン・レイアウトが限定されていると、あとでお話しするSEO対策もやりにくいところが出てきます。
そこで【中級編】としておすすめしたいのが、「ワードプレス」かHTMLです。
ワードプレスとHTMLの特徴は?
ワードプレスとは、phpという言語で書かれたブログプログラムで、無料でダウンロードできます。
ホームページ作成ソフトも必要なく、ブログと同じように更新ができ、自由自在にカスタマイズできるのがいいところです。
スマホサイトにも自動変換してくれるので、別途スマホ用にサイトをつくる必要もありません。
HTMLは昔ながらのホームページの記述法で、ワードプレスよりは難易度が上がります。
とはいえ、「ホームページビルダー」などのホームページ作成ソフトを使えば、視覚的にわかりやすく操作できますので、チャレンジしてもいいでしょう。
デザインやレイアウトはまったく自由につくっていくことができます。
ただ、HTMLでPCサイトをつくった場合、スマホサイトは別につくらなければなりません。
商品を追加修正する場合には、PCサイトとスマホサイトの両方をいじらなければならないので面倒です。
その点、ワードプレスならPCサイトからスマホサイトへ自動で変換してくれますから、非常にラクです。
最近の主流はワードプレスになっています。
ワードプレスは無料ダウンロードして使えますが、サーバーを別途レンタルする必要があります。
人気のあるレンタルサーバーは、「ロリポップ」「さくらのレンタルサーバー」です。
どちらも低価格で、ワードプレスの簡単インストール機能もついています。
代金の決済システムはどうする?
ワードプレスやHTMLでサイトをつくる場合、ショッピングカートは自分で追加する必要があります。
私のクライアントがよく使っている「SHOPMaker」は、ショッピングカート機能のみのシステムです。
こういったショッピングカートシステムを追加すれば、ワードプレスで自由に制作した商品ページからリンクを張って、決済
までを簡単に行えるようになります。
決済方法は、「カラーミーショップ」や「おちゃのこネット」と同様に、銀行振込、郵便振替などの一般的な方法のほか、オプションでクレジットカード決済を申し込むこともできます。
便利なプラグインも用意されている
ワードプレスの場合、カートは専用のプラグイン(ソフトウェアに機能を追加するプログラムのこと)を使う方法もあります。
おすすめは「Welcart」というプラグインで、無料でダウンロードして使えます。
商品別の売上推移をグラフで見られる売上集計機能など、「Welcart」の機能を拡張したいときは、追加で有料サービスを選択します。
専門用語を理解しよう
ネットショップ構築のためには、ネットショップに関連する専門用語を理解する必要があります。
まず、「ネットショップ」ということばについても「オンラインショップ」などの同義語があります。
また、ネットショップの運営に必要な集客に関わるネット広告についても、同じようなことがいえます。
専門用語の分類方法については、その境界線があいまいな部分もあり、ネットショップ初心者でなくても判断に迷うこともあります。
しかし、それらの専門用語の意味については、大きな特徴を把握していき、自分のものとして理解できるように努力することが大切です。
また、第三者に話しことばで説明できるようになるまで、疑問点については繰り返し調べる習慣づけをしましょう。
ネットショップ開店と広告
お店を開店したら、たくさんの人に自分のお店の存在をしってもらう必要があります。
実在の店舗なら、新しくオープンすると人目につきますが、ネットショップの場合は開店したからといって何もしなければ誰にも知ってもらえません。
そこでネット広告が必要となります。
ネット広告には、無料・有料の広告があり、それを効果的に活用するために、LPO最適化をする必要があります。
また、従来からあるのオフラインの広告方法もためしてもるのもよいでしょう。
他にはTwitterやfacebookなどのSNSで宣伝する方法や、
友達や知人のブログにネットショップを紹介してもらうのもひとつの方法です。
ネットショップを開店して、たくさんの人に知ってもらうために、あらゆる方法をためしてみましょう。
ネットショップ開店と実在店舗の接客
ネットショップだからといって、接客がないというわけではありません。そして、どんなに時代が変わっても、どんなに販売方法が変わっても、お客様に対する接客心得がなければお店の経営は成り立ちません。顔がみえないネットショップだからこそ、誠心誠意、まごころ込めた接客が大切になるのです。
ネットショップだからといって、接客をおろそかにしてはならないのです。
サラリーマンの副業でネットショップを運営している人もいますが、従来から営業している実在店舗と並行してネットショップを開店している人もいます。
すでに実在店舗をもっている人は、現場での接客が、ネットショップに役立ちます。
実在店舗での接客経験がない人は、自分がお客様の立場になって実在店舗を訪れたときに接客やお店つくりのヒントを得る事ができます。
ネットショップと情報アンテナ
ネットショップの開業・運営に必要な集客のヒントは、いろいろなところにありますので、常に情報アンテナを張っておくことが大切です。
ネットショップのサイトに、季節感あふれるレイアウトをしたり、季節のイベント情報に関連したお役立ち記事を掲載したり、いろいろと創意工夫をすることができます。
また、そのような「ひらめき」が得られる場所は、案外、リラックスした時間や空間にいるとき、というのが多いと思われます。
いわゆる、スイッチの切替ですが、仕事から離れて、適度な息抜きをすることで、新たな気持ちで仕事に取り組むこともできます。
やっぱり、元気あふれるネットショップは、ネット上での人気も高まり、口コミなどによる集客も増えてくるといえますね。
ネットショップと日常の積み重ね
ネットショップを開業・運営していくためには、確定申告を意識する必要がありますが、そのためには、日頃の会計をきちんとすることをお勧めします。
ネットショップを本業にする場合は、所得関係なく確定申告が必要ですが、副業の場合でも、それによる年間所得が20万円を超えると確定申告の対象になるのです。
これまでも、確定申告についてはお話ししてきましたが、これは、その時期になってから慌てるのではなく、日頃から意識しておくことが大切です。
こういう日常の積み重ね、つまり、持続することが大きな力となり、集客マニュアルを実践するためのパワーにもつながります。
集客には、ネット広告だけでなく、いろいろな方法を組み合わせての活用が理想的ですが、なにごとも持続することが大切だからです。
ネットショップに通販サイトを活用
ネットショップで生き残るにはリピーターの確保が大切
ネットショップで成果をあげるための方法として、大手通販サイトへ出店する方法があります。
この方法だと、地方都市の小さな個人店でも、多くの消費者に触れる機会が増え、それが集客へとつながっていきます。
そのためには、大手企業や有名な老舗と同じ土俵にあがる覚悟が必要です。
通販を利用して買い物をする人は、通販企業を信頼していますので、そういう意味での心配をしなくてもいいので助かります。
ただし、まったく同じ商品が一斉に掲載されるのですから、商品価格はもちろんのこと、送料サービスのほか、お買い得な特典をつける必要があります。
ネットショップを展開して生き残ることは、ほんとうに大変なことですが、消費者の再訪問というリピーターの確保も集客のためには大切なことです。
通販サイトは安心感と集客がメリット
ネットショップで成果をあげるために通販サイトを活用するメリットは、ズバリ!その通販サイトへの信頼に対する安心感が得られることです。
個人のお店がネットショップを通じて、大手企業や老舗と同じ土俵にあがるためには、よほど知名度がないと難しいと思われます。
その点、通販サイトに出店すると、そのために掛かる登録費用などは自分のお店の「安心料」代わりにもなり、集客効果も期待できます。
また、通販サイトで注文を受けた商品発送は、自分のお店から直送の場合もあり、そのときにも集客チャンスがあります。
つまり、注文確認メールを消費者に送るときに、同梱可能な商品をアピールすると、送料無料などの特典に魅かれて追加注文する人もでてくるからです。
購入者にプレゼントを同封する
ネットショップの成果をあげるために通販サイトを活用することで、商品購入者のリピーターという集客効果が期待できます。
そのためには、商品を直送する場合は、なんらかのプレゼントを同封することをお勧めします。
もちろん、損得で考えると明らかにマイナスになることもありますが、ネットショップで成果をあげるためには、目先の利益だけでなく、長期的スパンで考えることが大切です。
また、自分がお得な想いをした体験は、ついつい人にしゃべりたくなるもので、ブログなどに掲載する人もいます。
地方都市の小さな個人店が、行列ができるほどの人気店になったきっかけが「個人のブログ」というケースもあります。
だから、消費者のブログを通じて、新たな集客につながることも考えておきたいですね。
ネットショップと友好活動
ネットショップを運営している人には、本業の人、副業の人、いろいろなケースがあると思いますが、いずれにしても確定申告はきちんとする必要があります。
確定申告の対象になるのは、自営業者のほか、副業所得が20万円を超える場合ですが、世間からは、所得をごまかしているという先入観でみられることも少なくありません。
そういうイメージを払拭するためにも、するべきことはきちんとする!という徹底した態度が信頼を呼び、ネットショップに大切な集客にも関係してくるといえます。
ネットショップに不可欠な集客ですが、費用を抑えるためには、無料で開設・運営できるブログやメルマガの有効活用がお勧めです。
また、友人・知人との友好活動を通じて、さらに裾野を広げていくことをお勧めします。
ネットショップ開業と確定申告
副業または本業のネットショップの確定申告
ネットショップを開業した場合、「確定申告」には注意してください。
副業としてネットショップを開業すると、年間所得が20万円を超えると確定申告の対象になりますので、初めてこの時期を迎える人は忘れないようにしてください。
その場合の「所得」とは、「収入−経費」の計算になり、対象は前年1月1日~12月31日までになり、その期間内に開業した場合も含まれます。
また、ネットショップ開業を本業とした場合は「個人事業主」になりますので、所得関係なしに確定申告が必要になります。
本業の場合は、税務署に「開業届」と同時に確定申告方法を選びますが「青色申告」を選択すると、赤字決算の場合、翌年から3年間控除対象になるなどの利点があります。
副業のネットショップの確定申告住民税の支払い方法
ネットショップを副業にしている場合は、「確定申告」時に「住民税」の支払い方法を「普通徴収」にすることをお勧めします。
「確定申告」の書類に住民税の納付方法を選択する欄がありますので、勤務先に知られたくない場合は、その欄のチェックには注意してください。
もちろん、不況の影響もあり、副業を推奨する企業も増えてきましたが、プライバシーを保護するためにも有効な方法です。
また、「医療費控除」を希望する場合は、医療機関や薬局などの領収書を添付して、「確定申告」時に提出します。
その他の諸々の控除は、「年末調整」で行えるものと「確定申告」で行なうものがありますので、家族の人数に異動があった場合などは特に注意してください。
ネットショップと費用計上
ネットショップを運営するためには、避けて通れない確定申告ですが、これに関して大きな影響力をもつものとして「費用計上」があります。
副業をしている人は、年間所得が20万円を超えると確定申告の対象になり、その計算式は「収入−必要経費」になります。
このことからも、所得を少しでも抑えるためには、費用計上がいかに大切なのか、納得できると思います。
パソコンを使って仕事をしている人は、購入費用が10万円未満の場合は「消耗品費」としての計上が可能です。
ちょっとしたことですが、パソコン購入費を費用計上することで、所得額を大きく左右することもあるのです。
ネットビジネスで結果をだすためには集客は大切ですが、集客の勉強とともに税知識も身につけていきたいですね。
ネットショップと費用計上のための経理
ネットショップに使う自宅のパソコンは、仕事のための電気代や電話代などを生活費と按分して費用計上が可能です。
また、携帯電話やスマートフォンを使ってネットショップをしている人は、その使用料から、プライベートでの使用と区分けして計上できます。
このように、ネットショップを運営するために掛かる費用は、いろいろなものがありますので、取りこぼしのないように費用計上することをお勧めします。
これは、確定申告を意識してのことですが、そのためには、領収書や貯金口座など、費用の裏付けが必要ですので、それらをきちんと保管しておきたいですね。
日頃から、きちんと経理をすることは、集客と同じく大切なことです。
集客もそうですが、なにをするにもマメな性格でありたいですね。