
天才になる?右利き左利きの不思議な話
発想のいい人は、
論理的な思考とイメージ力の両方を
バランスよく鍛えている。
苦手を克服し、身も心も偏りをなくす!
天才には左利きが多いと言われています
アインシュタイン、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ピカソ、ベートーベン、ビル・ゲイツ、チャップリン……。
天才には左利きが多いと言われています。
アメリカの研究論文には、大卒男性の場合、左利きは右利きに比べて給料が26%高いというデータがあったり、東大生の20%は左利き(全人口に対する左利きの割合は
10%程度なので、その2倍)だと言われていたりもします。
なぜ、天才には左利きが多いのでしょうか?
明確な理由が解明されているわけではないのですが、よく言われるのは言語機能が属する脳の違いです。
右利きの人の98%以上は左脳に言語機能があるのに対し、左利きの人の場合は70%が左脳、15%が右脳で残り15%は左右両方に言語機能を持っているとされています。
つまり、左利きの人の一部はイメージや感覚を司る右脳に言語機能があることで、論理的な思考とイメージ力の両方をバランスよく使えるのではないかということで
す。
また、世の中にある大半の道具が右利き用に作られているため、左利きの人は必然的に脳がトレーニングされてきたという説もあります。
左利きの人は右利き用の道具を使う場合、どう対応すべきか考えなければならないのですね。
バランスよく脳を発達させる
最近の脳の研究によると、脳細胞は適切な刺激を与えることで、死ぬまで成長し続けるそうです。
これはたとえば利き手と反対の手で歯を磨くというような、運動系の刺激を与えることも含みます。
こういったことを踏まえて、私は「左利きの人は幼い頃から脳に刺激を与える機会が多く、右脳と左脳をバランスよく発達させやすいので、天才が多いのではないか」と考えています。
つまり、右利きの人でも左手を使って脳に刺激を与えるようにすれば、バランスよく脳を発達させることができるということです。
トップクラスの野球選手やゴルフ選手には、普段は右利きだけれどもスポーツのときは左を使う人は多く、たとえばイチロー選手や松井秀喜さんは右利きですが左打ちです。
また、日本人で初めてアメリカのゴルフツアー賞金女王になった岡本綾子さんは左利きですが右打ちです。
どちらの手も使っているということです。
脳も自分も成長させていく
私は右利きなので、普段は右手ばかりを使っています。
しかし、この話を知ってから時々左手を使うことも意識するようにしています。
左手で文字を書いたりお箸を持ったりするのはさすがに難しいですが、歯磨きやパソコン・スマホの操作を左手メインにすることはそれほど難しくありません。
また、「両方をバランスよく使う」という意味では、考え方も同じだと思います。
たとえば、論理に偏った考え方、感情に偏った考え方など、人によって考え方のクセはあるもの。
これを自覚して、できるだけ偏らない、バランスのいい考え方をするように意識するのです。
いま自分はどちらかに寄りすぎていないだろうか? と振り返り、バランスを意識することで、少しずつ脳も自分も成長させていくことができるはずです。