
恐るべき言霊の力
なぜかうまくいく人は、「おかげさまで繁盛しています」を口癖にしている。
前向きな人には誰もが好感を持って協力したくなる!
日本には古くから「言霊」の考え方があります。言葉には霊的な力が宿っており、発した言葉が現実に影響するといったものです。
良い言葉を発すれば良いことが起こり、悪い言葉を発すれば不吉なことが起こると考えられてきました。
結婚式での「忌み言葉」なども、この思想のあらわれですね。
また、現代でも多くの人が「言葉を変えると人生が変わる」といった内容のことを言っています。
ネガティブな言葉を発するのをやめて、「ツイてる」「ありがとう」「嬉しい」といったポジティブな言葉を使うようにすると、人生が開けてくるといいます。
言葉には「人に対しての言葉」と「自分に対しての言葉」があります
人に対しての言葉をポジティブにするといい結果が生まれるというのは、誰でもわかると思います。
「なんでこんな簡単なこともできないのか」「センスがないな」「自分勝手な人ね」
こんなことを言われて嬉しい人はいません。
否定的な言葉は相手を傷つけ、人間関係を悪くしてしまいます。
陰で言う悪口も、より悪い形で相手の耳に入ったり、「悪口を言う人」としてあなた自身の評価が下がったりするものです。
「いつもありがとう」「あなたならできるよ」「応援しているからね」
こういった言葉を使うようにすれば、相手にも感謝され、ポジティブな言葉が返ってくるでしょう。
これを当たり前だと思った方、「自分に対しての言葉」はどうでしょうか? 人に対してはポジティブな言葉を使うようにしていても、自分に対しては平気でネガティ
ブな言葉を使い続けている人がほとんどのような気がします。
「自分はなんてダメなんだろう」「ツイてない」
こんな独り言はもちろん、
「自分なんて成功には程遠いです」「お金に縁がないんですよね」「騙されやすいタチのようで」「貧乏暇なしですよ」
人前で卑下して言う言葉。これも「言霊」です。言葉が現実に影響するのです。
その言葉は現実になってしまいました
私自身は直接お会いしたことはないのですが、ある有名な経営者に会って話をしたという会員さん数名から聞いたところによると、その方はしょっちゅう「会社がダメ
になって、ゼロになってもいいんです」と言っていたそうです。
本心かどうかはわかりません。
しかし、その言葉は現実になってしまいました。
業績自体は上がっていたのに、裏切りや取引先の倒産など想定外のことが重なり、ダメになってしまったのです。
この事実を知って、言霊の力を思わずにはいられませんでした。
謙遜するつもりで、自分を落とした言葉を遣うことがあるかもしれませんが、現実になってほしくないことは、やはり言わないほうがいいでしょう。
「うまくいっています」
「お客様に喜んでもらっています」
「おかげさまで繁盛しています」
人に対しても自分に対してもポジティブな言葉を使う人は、好かれます。
一緒にいて明るい気分になれるのです。
どちらか一方ではなく、両方ともポジティブにすることを心がけましょう。