ビールは泡のあるうちが一番美味しい

この言葉は中国の超巨大企業、アリババの会長であるジャック・マー氏がインターネットを例えて語ったものです。

正確に引用すると、次のような言葉です。
「インターネットはビールのようなもの。泡のあるうちが一番美味しいんだ」

要するに、これは先駆者利益のことですね。
確かに、世界的なIT関係の大企業を見渡すと2000年前後にスタートしたケースが多いようです。

それでは、これから起業する人に可能性がないのかというと、そういうことではありません。
アリババやアマゾン、楽天のような「場」を提供するショッピングモールを立ち上げて成功させるのは難しいかもしれませんが、そこに出品する商品とか関連するサービスを考えれば十分にビジネスが成り立つと思います。

先日、上記のようなショッピングモールでの販売をメインに行なっている会員さんと話をしていまして、毎月の報酬額が300万円を超えているという話でした。
独自サイトも強化したいということで、私のところに相談があったのです。

この金額を聞いていささか驚いたのですが、報酬額300万円というのは会社の利益ではありません。
会社から社長に支払う報酬額ということなので、会社の利益はもっと大きいわけですよね。

独自サイトを使わずにショッピングモールのみの販売でここまで利益が出ているというのは、結構凄いことだなと思ったわけです。

私の歴代の会員さんで物販を行っている方は、独自サイトをメインの販売サイトとして育てながら複数のショッピングモールをサブ的に使う人がほとんどでした。
もし先ほどの会員さんが独自サイトを立ち上げて順調に育てていくと、倍くらいの売上規模になる可能性はあります。

ちなみに、ショッピングモールに出店している場合は多くのケースで利益が出ていないという事情があります。
なぜなら、価格競争が激しいということと、モールの手数料が利益を食ってしまうからですね。

それでは、先ほどの会員さんがなぜ多くの利益を獲得しているかといいますと自社で商品を作っているからです。
オリジナル商品を作って販売しているからですね。

というわけで、今回は先駆者利益について書いてみたいと思います。

ネット広告の世界では、グーグルとフェイスブックの広告が圧倒的なシェアを占めていると言われています。
日本の場合はここにヤフー広告が加わりますね。

しかし、アマゾン広告が徐々に浸透していくとかなりの規模になるだろうと予測されています。
実際に使っている会員さんに聞いてみると、システム的にまだ不安定なところもあったりするらしいのですが、先ほどのビールの話からすると今が参入時期ですね（笑）。

私はグーグルの広告（アドワーズ）の日本語版が使えるようになった初期から利用していましたが、最初は何でもありでしたからね。
今だったら絶対審査に通らないような広告文とかランディングページでも広告掲載できました。

当時は検索結果に出るキーワード広告だけだったので、安い広告費で面白いように売れたのを覚えています。
アクセスアップをしたい会員さんには、真っ先にアドワーズ広告を勧めていた時代ですね。

次にインスタグラムの広告ですね。

ご存知の方は多いと思いますが、インスタグラムの広告というのはフェイスブック広告と連動しています。
つまり、フェイスブックの広告を出そうと思うと、自動的にインスタグラムにも広告が掲載されてしまうのです。

もちろん、インスタグラムには広告が出ないように設定することもできます。

さて、このインスタグラムの広告ですが、先日海外在住の私の会員さんが動画広告をインスタグラムのみに出したそうです。
この動画広告にしたというのがポイントです。

そして、ターゲットが若い世代だったので、ファイスブックには出さずにインスタグラムのみにしたわけですね。
すると、１回あたりの再生について広告費が１円にも満たない金額だったのです。

要するに、海外在住なので通貨が違うため、貨幣価値の安い国だと驚くほど広告費が安いというケースです。
日本の広告費の５分の１くらいかもしれません。

そういう国ですと、広告費をガンガン使って集客するということがまだまだできますね。
ちなみに、インスタグラムの動画広告は日本でも広告費が安いほうなので、ターゲットが合う場合は使ってみると良いでしょう。

今回は先駆者利益、特に広告について書いてみました。
広告といっても出すだけだったら誰でもできると思います。

しかし、広告文やランディングページをABテストなどを行いながら最適化するというのは少し大変な作業になってきますね。
アクセス解析などを使いこなして、データの意味を知ることが大切になってきます。

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