足元を固める
コロナ禍も徐々に落ち着きを見せはじめています。
2023年3月13日には、マスクの着用が個人の判断に委ねられるようになりました。
スポーツ観戦などでも、声出し応援が解禁されています。
また、2023年5月8日には、新型コロナの感染法上の位置づけが2類から5類に移行となります。
このあたりから、本格的にマスクなしの生活に戻れそうです。
緊急時の経営で大切なこと
さて、これまでの一連のコロナ禍とは、いわば私たちがこれまで経験していない緊急時だったと思います。
そして、これからも自然災害も含めて、いつどんな緊急事態に見舞われるかはわかりません。
そのような緊急時の経営において、最も大切なのは「足元を固める」ということだと思います。
このことに関して今でも思い出すのは、私がサラリーマン時代のことです。
私は遊技場を２０店舗ほど経営する会社に約１０年間勤めていました。
この会社は創業者が一代で築き上げたもので、借金はほとんどない、というとても優秀な経営でした。
創業者が健康を害してしまったので経営は二代目にスイッチしたのですが、新規店舗をほとんど作らずに既存店舗のテコ入れに終止したのです。
当時は景気が良かったので、どこの会社も新規店舗を毎年のように出していたのですが、私の会社は足元を固めることに注力していたのです。
いわゆる、スクラップアンドビルドというやり方ですね。
現在、全国の遊技場店舗数というのは全盛時の半分くらいになってしまったそうですが、私の所属していた会社はその時よりも増えているくらいです。
改めて、その当時にしっかりと足元を固めていたことが活きているのかなと思います。
足元を固めるというのは、経営者が常に学ぶ気持ちを忘れずにいること、そして無借金であれば言うことはありません。
それが外部要因に左右されない企業体質を作っていきます。
逆に、経営者が金策に奔走している状態になってしまうと雲行きが怪しいということになってしまいます。
先行き不透明な時代だからこそ、経営者であるご自身が学べる環境を整えておきたいものです。
それでは、足元を固めるためにはどうしたら良いのでしょうか？
３つほど書いてみたいと思います。
１．スクラップアンドビルド
１つ目は、先程書いたスクラップアンドビルドを行うことです。
ネットビジネスにおいて、今までは忙しいなどを理由に後回ししてきたことがあると思います。
例えば、ホームページをワードプレスで作り変えるとか、それに伴ってSEO対策をしっかりと行うとかですね。
私の会員さんで長期に渡り業績の安定している方は、例外なく検索エンジンの順位が良い方です。
ビッグワードの順位が良いに越したことはありませんが、複数のスモールワールドで上位表示を取ることも大切です。
そうすることによって、安定した業績を保つことができるのです。
さらに、広告関係の見直しをすることも良いでしょう。
細かくデータを見ていくと、無駄な広告費を使っているケースが多々あると思います。
TikTokの広告やLINE広告、アマゾンの広告など、以前はやっていなかった広告にチャレンジするのも良いと思います。
そういったものを時間を掛けてじっくりと精査していく必要があります。
SEO対策と広告のバランスが大切になりますね。
２．手元に現金を持っておく
２つ目は、何といっても手元に現金を持っておくことですね。
景気が落ち込んでしまったときに、もっとも大きな武器となるのは現金であることは間違いのないところです。
仮にお金を借りるとしても今なら政策金融公庫から実質無利子で融資が受けられますので、こういったところを利用するのが良いです。
３．学ぶ
３つ目は、学ぶということになります。
読もうと思って買った本が平積みされている、といったことはないでしょうか。
まとまった時間のできたときには、読書をするのが良いでしょう。
これは私の考えですが、本は最初から最後まで丸ごと一冊読む必要はないと思います。
最初に目次を見て、気になったところや興味のあるところだけ読むというスタイルでも良いのではないでしょうか。
というわけで、足元を固めることの大切さを書いてみました。
ひきつづき、状況に左右されず目の前にあることを積み重ねていくことが大事になると思います。
