
田舎のコンビニは儲かるのか?
いきなりですが、至るところにあるコンビニって便利ですよね。
24時間オープンしていて品揃えも豊富なため、スーパーなどに比べると割高にも関わらず頻繁に利用してしまいます。
代表格のセブンイレブンでは、その24時間営業に関して時短営業をしたフランチャイズオーナーと揉めたことが以前ニュースになりました。
それでは、なぜセブンイレブンの本部は24時間営業にこだわるのでしょうか。
ニュースを読んでみると、24時間営業を止めると昼間の売上が3割落ちるのだとか。
普通に考えると営業を止める深夜の時間帯の売上が減少するのではないかと思いますが、過去のデータから昼間が落ちるそうです。
人間の心理から、いつも開いている24時間営業にすると昼間立ち寄る人が増えるらしいです。
ただ、時短営業を行ったオーナーの言い分としては、24時間営業にしないほうが人件費が下がるため利益が上がると言っています。
奥地の村に住む人たちはどうやって買い物をするのか?
さて、このコンビニですが、日本だけではなく世界中にあるわけですね。
特にアジア圏では24時間営業のお店が多いのだとか。
先日、東南アジアに在住している会員さんと車で現地の田舎を走っていると、確かにコンビニを見つける機会が多くありました。
特に田舎の場合はガソリンスタンドに併設されていることが多く、給油したついでに立ち寄るという感じですね。
しかし、そこからさらに街灯もないような奥地へ20キロくらい入っていくと、さすがにコンビニやスーパーはありません。
もちろん、奥地にも村が存在するのですが、こういうところに住んでいる人はどうやって買い物をするのでしょうか。
車を持っている人は中心地まで行くことができますが、持っていない人はどうするのか興味があったんですね。
同乗していた会員さんに尋ねると、日本でも昔あった「パパママ・ストア」のようなところで一通りのものは購入できるそうです。
毎月80〜100万円の利益
実際にそのお店に行ってみようということになり、看板も出ていない民家の軒先に商品が並んでいる場所に行ってみました。
コンビニほどの品揃えはありませんが、ビールなどのお酒からタバコ、アイスクリームまで置いてあります。
さらに驚いたのは、ウイスキーのボトルに入ったガソリンまで売っています(笑)。
主にスクーターの燃料として使うらしく、ガソリンスタンドまで遠いので一時しのぎに利用するのだとか。
特にビールとかタバコは売れ筋商品で、月当たりでは相当な数が売れているようです。
私達が訪問したときにも引っ切り無しにお客さんが来ていましたが、実際にこういったお店はどれくらい儲かるのでしょうか。
このお店ではありませんが、私の会員さんが調べてくれたところによると、1ヶ月の利益で20〜30万円にもなるところもあるようです。
当然、日本とは貨幣価値が違いますから、日本の感覚だとざっくり80〜100万円くらいでしょうか。
ここで学びとなるのは、コンビニが乱立するようなエリアでパパママ・ストアをやってもうまく行かないでしょう。
しかし、市内から20〜30キロ奥地に入ったコンビニのないところではパパママ・ストアがうまく行く可能性があります。
要するにライバルのいないところで商売を始めれば、十分に成立するということですね。
しかも、フランチャイズではありませんから時短営業をしても本部から文句を言われることもありません(笑)。
ビジネスに応用できる2つの気づき
前置きが長くなりましたが、これを私達のビジネスに応用してみると、下記のようなことが考えられます。
1.ライバルの少ない商品やサービスを考えてみる。
2.既存の商品やサービスの切り口を変えてみる。
例えば、実際に私の会員さんで成功された方がいましたが、語学サービスをオンラインで行おうと思った時に英語を選ぶケースは多いですね。
しかし、ロシア語などのニッチな語学サービスを選択すると非常にうまくいく可能性があります。
また、仮に英語を選択したとしても、ビジネスに特化した英語だとか幼児向けの英語などと切り口を変えてみると良いですね。
物販を行っている場合ですと、私の会員さんでシークレットブーツを輸入販売している方がいました。
10年近く毎月300万円以上売れていましたので、一人で行うビジネスとしては十分に成立していたと思います。
これは普通の靴を扱うのではなく、ニッチな分野を狙ってうまく行ったケースですね。
というわけで、ライバルの少ないところでビジネスを展開すると、マーケティングコストを安く抑えることができて立ち上がりが早いということです。
もちろん、資金が豊富にある場合は激戦区に乗り込んでライバルとガチンコで勝負することも可能だと思います。
ただ、価格競争になってしまうとビジネスがしんどくなってしまうため、そこは知恵を絞っていく必要があります。